基本理念（教育理念）「芸術による社会への貢献」

私たち必威体育は、芸術分野における真摯な教育と研究を通して広く社会に貢献する。独自の実践的学士課程教育によって、発想力?提案力?技術力に優れた清廉な人材を輩出する。そして、誇るべき永い伝統を全員が胸に抱き、新しき名門を目指す。

私たちは今、自らの文化や精神性を改めて深く認識し、それらをしっかり引き継ぐことを真剣に考えねばならない時代にある。芸術の果たす役割もますます大きくなっていくに違いない。その中で私たちは、芸術大学の今日的意義を模索し、あるべき姿を追い求める。そして、新たなる芸術観の確立に向けて研鑽を重ね、公正なまなざしで自らの社会性を高め、創造性豊かな提案を続けていく。

私たちは、学びのクオリティーにこだわる。総合性と専門性を両立しうる高度なカリキュラムを準備するとともに、和気藹々と心地よく学べるゆきとどいた教育環境を整える。学生一人ひとりの個性としっかり向き合い、持てる力を大きく引き出す少人数教育を行う。

私たちは、造形にもとづく叡知を開く。ものをかたちづくるその過程において、多くを学び、心が生き生きする出会いの瞬間を見いだす。自然や素材と交わる経験を通して、学生たちが感性を大きく伸ばせる実践教育を行う。

私たちは、決して揺るがない。自らの芸術を実現し、高く成し遂げるための信念において揺るがない。なぜなら、本学には校訓「誠と熱」が脈々と息づいているからである。私たちは、私たちの起源であるその盤石の精神を継承し、さらに発展させ、学生たちに伝えていく。

私たちは、この場所から始めていく。この場所から生み出していく。学生たちとともに、多くの人々との交流と連携を進め、芸術の力で地域を活性化させる。

そして私たちは、美しい湖国唯一の芸術大学であるという自負を携え、その熱き鼓動を世界に向けて響かせる。

アドミッション?ポリシー(入学者受入方針)

必威体育は、建学の精神、校訓、及び基本理念(教育理念)に共感し、ディプロマ?ポリシー(学位授与方針)を達成するために必要となる次のような学力や資質を備えた人を求める。

ディプロマ?ポリシー(学位授与方針)

必威体育は、建学の精神、校訓、及び基本理念(教育理念)の下、芸術分野の専門性と創造性(クリエイティビティ)に優れ、よりよき社会のあり方について主体的に考え行動することができる人材の育成を目的とする。その実現のために、本学では、所定の課程を修め、124単位の単位修得と必修等の条件を充たしたうえで、以下に示す資質?能力を修得した者に学位を授与する。

カリキュラム?ポリシー（教育課程編成方針）

ディプロマ?ポリシー（学位授与方針）で示した目標を達成できるように、以下の方針にもとづき教育課程を編成する。

1. 学修の順次性を明確にし、芸術分野における実践力、創造力、課題解決力、協働力、および主体的行動力を養成するカリキュラムを構築する。
2. 1年前期?後期を《専門導入課程》、2年前期?後期、3年前期?後期を《専門基盤課程》、4年前期?後期を《専門研究課程》の3段階で編 成する。各科目を「専門科目」と「学部共通科目」に分類する。
3. 学修成果を、各科目において掲げる学修目標への到達度により厳正に評価する。《専門基盤課程》に進むにあたり基礎的な専門能力を、 また《専門研究課程》に進むにあたっては主体的に研究を行う能力の有無を見極める進級審査を実施する。
4. 導入教育を充実させて以後の学びを進めるために必要な汎用的基礎力（協働力および主体的行動力）と課題解決力を養成し、またそれ ぞれが学ぶ専門分野と密接に結びついた創造力および実践力を確立できる科目を設置する。
   
   1. 「専門科目」では、課程に応じて「専門導入科目群」、「専門基盤科目群」、「専門研究科目群」の3つの段階で履修する。「専門導入科目群」では専門分野を修めるために必要不可欠な最低限の知識や技能を養うための実習科目と演習科目が、「専門基盤科目群」では各自の専門領域の基盤となる知識や技術を修得することで専門性を深く究めるための実習科目と演習科目がある。「専門研究科目群」ではゼミ段階的な履修や選択的な履修をもとに、各自の専門領域にかかわる知識や技術を広く修得することを通して、より高度な表現力や思考力を獲得するとともに、各自が主体的に自律的研究を進め、専門性を深く究めるための科目、卒業研究を設置している。
   2. 「学部共通科目」は専門分野の研究やその後の進路を支える広範な学びを提供する科目で、「基礎科目群」、「応用科目群」、「教養科目群」、「社会実践科目群」の4つを大きな柱としている。
      「基礎科目群」では、4年間の大学生活を自主的かつ円滑に進めるために必要な基礎的学力を身につけるスタートプログラム科目や芸術に対する認識の基盤となる理論の初歩を幅広く学び、広範な造形活動を支える芸術基礎科目、基本的な造形力を幅広く身につけるファウンデーション科目で構成されている。
      「応用科目群」では、広範な芸術活動の専門性を理論的、実践的に支え、各領域の専門基盤課程、専門研究課程において必要とされる専門的知識?技能を修得するための芸術応用科目を提供する。
      「教養科目群」には幅広い視点から造形活動を捉えることができる資質を獲得するための教養科目、異文化コミュニケーション能力を身につけるための外国語科目がある。また、単位互換協定を締結した大学、短期大学の科目を受講することもできる。
      「社会実践科目群」は、社会との関係のなかで自己を確認し、卒業後の自己実現のために寄与する科目群である。地域貢献?プロジェクト科目は、地域社会における実践的な学びで、課題解決力を養う科目である。また、キャリアデザイン科目は、段階的な学びにおいて各自の目標に合わせたキャリアデザインを構築するための科目である。